アウトライト取引を知っていますか?

アウトライト取引を知っていますか?

「アウトライト取引」、ちょっと難しい専門用語であり、外為市場では現在あまり行われていない取引手法ですが、FX以外の投資商品によってはアウトライト取引が有効になるケースもありますので、ここでアウトライト取引の仕組みと意味について勉強してみましょう。

通常の外為取引の場合、米ドルの買いポジションを入れると、ほっておけば2〜3日後に決済されてしまいます。これは国際的に決められたルールであり、ほっておけば勝手に決済されることを「決済期日」と呼んでいるんですね。
しかし、FX取引では同じポジションをずっと持ち続けることが出来ます。「決済期日があるのに、何でずっと同じポジションを保有できるのか…?」という「謎」が生まれてしまいました。アウトライト取引の意味を理解するためには、まずはこの「謎」の答えを知る必要があります。

「決済期日が存在しているのに同じポジションを持ち続けることが出来る」という仕組みの裏には、あなたが買った米ドルをFX業者が一度売っているのです。そして、すぐにFX業者が買い戻し、それをあなたの手元に返しているからなんですね。
たとえば、あなたが月曜日に「1ドル100円」で「100米ドル」を購入したとしましょう。この時に必要な資金は1万円ですね(レバレッジを活用しない場合)。そして、FX業者は火曜日あたりにそれを一度売ります。その直後に、その時の米ドル価格に関係なく、あなたが買った時の金額、つまり、月曜日の時と同じ「1万円」で買い戻してくれるんですよ。その買い戻した100ドルを、再びあなたの手元に返してくれます。これを1回行うことで、決済期日が数日伸びるのはお分かりですよね。

つまり、これを永遠に繰り返すことで、永遠に決済期日を延ばすことが出来るため、同じポジションを保有し続けることが出来るという仕組みです。すなわち、あなたが同じポジションを持ち続けられる背景には、FX業者の「売り→買い戻し→あなたに返す」という繰り返しの作業が隠されていたんですよ。
これを別の言葉で言うと、あなたは買いの注文を入れると同時に、売りの注文も入れていることになるのはお分かりでしょうか?当然ですよね。売り注文も同時に入れておかないと、決済期日が来れば自動的に決済されてしまうのですから。

このように、チャートからは「買い注文」しか入れていないものの、実質的には売り注文も同時に出している取引のことを「スワップ取引」と呼んでおり、一般的なFX取引なこのスワップ取引に該当します。
いかがですか?スワップ取引についてはご理解いただけたでしょうか?アウトライト取引とは、このスワップ取引の「逆語」のことであり、ほっておくとすぐに自動決済されるポジションのことです。

つまり、「同じポジションを保有し続けることが出来ない」、「金利もつかない」などの特徴がありますので、大きく変動している相場の時に「短期勝負」の手法として用いられる取引なんですね。現在ではほとんど見られない取引の手法ですが、投資対象となる商品や市場によっては一部残っていることがありますので、意味を知っておいて損をすることはない専門用語です。
ちょっと難しかったかもしれませんが、何回か読みなおして理解できるようになっておきましょう!


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