「ウォールストリート」が狙った「お金」はどこに・・・?

「ウォールストリート」が狙った「お金」はどこに・・・?

「ウォールストリート」は、言わずと知れたアメリカ・ニューヨークにある「金融街」のことです。
ニューヨーク証券取引所があるのは有名ですが、その他の大手のファンドや銀行が多く立ち並ぶ街であり、まさに「マネー・タウン」と呼ぶのにふさわしい場所と言えるでしょう。

ファンドや投資銀行は、少しでも多くの資金を必要としています。資金が多いほど投資規模が大きくなるため、大きい規模の利益を狙いやすいためです。そこでウォールストリートの人たちは、世界中を飛び回って「魅力的な資金源」を探したのです。

そんな中、1つの魅力的な資金源として目をつけられたのが「日本の年金市場」です。国民年金や厚生年金はもちろんですが、とくにターゲットとなったのが「組合年金」です。たとえば、魚や野菜などの卸売市場の組合で作る私的年金も、1つの組合年金と言えます。

このように、政府が関係していない、民間の組合で作る年金市場が、ウォールストリートの資金源としてクローズアップされたんですよ。日本の組合も資金運用することが急務だったため、また、年金支給を滞りなく行うために高い配当を出す必要があったため、積極的にリスクの高い商品に年金積立金を預けていったのです。

しかし、そんな時にやってきたのが「リーマンショック」です。ウォールストリートにも衝撃が走りました。もともとリスクの高い商品に手を出していた日本の私的年金のお金は、一気になくなっていったんですね。もちろん、今さら文句を言っても返してくれるはずありません。
私的年金は、サラリーマンではなく、おもに商売をしている人たちが入る私的年金です。厚生年金よりも国民年金の方が支給額が少ないため、少しでも将来の生活費の足しになるよう、コツコツ積み立てられたお金なんですね。それが、リーマンショックで額面が激減したため、遠い将来にその「ツケ」が回ってくるかも知れないのです。


「指標から考える」記事メニュー

QLOOKアクセス解析