CFD専門用語「VIX」は「恐怖指数」なのか?

CFD専門用語「VIX」は「恐怖指数」なのか?

CFD取引やFX取引、また様々なオプション取引の場面で登場する専門用語に「VIX(ヴィックス)」というものがあります。「VIX」は別名、「恐怖指数」とも呼ばれており、「投資家の心理」を写した「鏡」だとも言われています。そこで、投資家心理を読めるようになるためにも、「VIX」について勉強しておきましょう。

「VIX」は「ボラリティ・インデックス」の略称で、「ボラリティ」とは「変動具合」のことです。たとえば、「一気に上がって一気に下がる」という、激しい変動を繰り返す銘柄や通貨の場合、ボラリティの数値は高くなります。一方、ほんのわずかな変動しか見せない銘柄や通貨の場合、ボラリティの数値も低くなるのです。

つまり、ボラリティを見れば、「その銘柄や通貨がどれくらい大きく変動しているか?」を知ることができるんですね。このボラリティが、じつは様々な「指数」を計算する時に使われているのです。指数とは、「日経平均株価」や「ダウ平均株価」、「TOPIX」などが有名ですが、「経済状況の目安」になる数字だと思ってください。

しかし、ここで1つ疑問が出てきます。「変動具合を示したボラリティ、たしかに指数を計算する上で役に立つ数字だと思うけど、将来の変動具合なんて誰にも分からないでしょ?じゃあ、指数の計算に用いられているボラリティは、過去のデータのものなの?」というものです。
しかし、様々な指数計算に用いられているボラリティの数字は、過去のデータではなく、「将来のボラリティ」なんですね。

「ちょっと待って!さっきも言ったけど、将来の変動具合なんて誰にも分からないでしょ?まさに神様だけが知る世界じゃないの?」と言いたくなってきました。たしかにそう言いたくなる気持ちは理解できます。将来の変動予想なんて誰にもできません。それができる人とは、「神様」か「インサイダー取引などの犯罪者」のどちらかですからね。しかし、現在の経済動向には「数学」の要素が取り入れられることが多いのです。ちょっと難しいかもしれませんが、詳しく説明していきますね。

ある指数を計算する時、計算の答えを出すには複数の「パーツ」が必要です。たとえば、「1+1=?」という計算の場合、2つの「1」が計算式の答えを出す「パーツ」ですね。このように、全てのパーツが揃っている場合、はっきりとした「答え」を出すことができるのですが、「1+?=2」という計算式もありますよね。
つまり、「パーツは全て揃っていないものの、答えがすでに存在しているから、逆算してパーツの数字を求めることができる」というものです。小学校の算数の授業でも勉強したはずです。

この理論を取り入れているのが「VIX」です。つまり、「1+?=2」の計算式と同じように、「?」の部分を「将来のボラリティ」だと当てはめます。ところが、答えの「2」、つまり、現実の世界で取引されている数字はすでに存在しているのです。もちろん、計算に必要なほかのパーツ、上記の式で言うと「1」の部分もすでに揃っています。となると、あとは逆算して「?」に当てはまる数字が求められるんですね。

「ボラリティ」とは、「変動具合」のことでした。将来の変動具合など、誰にも予想することはできませんが、上記の数学の理論を用いれば、計算で将来の変動具合を求めることができるのです(その通りに変動するとは限りませんが)。つまり「VIX」とは、「将来これくらい変動するんじゃないか?」という、「投資家の予想や心理を表した数字」だとも言われているのです。
これを別の言葉で言い換えると、「投資家は、将来の変動に対してどれくらいの不安や恐怖を持っているのか?」と言えるため、「VIX」のことを「恐怖指数」と呼んでいるんですね。


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